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2018年02月09日

ヘアケア

脱毛症治療の現状

これまで、育毛・美髪物質であるIGF-1(インスリン様成長因子-1)を増やす食事や、反対にIGF-1を減らしてしまう食事・薬などを紹介してきました。

今回は、実際の脱毛症治療の現状と、私がクリニックで行っているIGF-1を増やす治療についてご紹介します。

 

脱毛症治療の現状:IGF-1を増やす治療との比較

脱毛症には、よく見られるものとして、男性型脱毛症(AGAと省略されます)、女性型脱毛症、そして円形脱毛症があります。

一般の皮膚科や脱毛症治療を専門にする医療機関では、男性型脱毛症を治療するところがほとんどです。これは、女性型脱毛症には治療薬がないからです。円形脱毛症に至っては、皮膚科で治療はされますが、ほとんどの場合全く効果がありません。

以下に、脱毛症別の治療の現状をIGF-1を増やす治療との比較でお示しします。

 

男性型脱毛症:治療薬プロペシアは、進行を止めるだけの効果しかない!!

男性型脱毛症の治療薬であるプロペシアが発売されるまでは、多くの医療機関では、男性型脱毛症の治療は行われませんでした。男性型脱毛症の方たちは、大手の育毛サロンの施術や市販の薬用育毛剤を個人的に使用するなどで対処していました。

テレビCMで有名な育毛サロンなどは、毛穴に皮脂がたまると毛が抜けるなどと決めつけ(実際は、以前にお示ししたように真逆)、頭皮のシャンプーや洗浄と、行き当たりばったりの民間療法のようなものを行っていたようです。

それでも、中には効果が表れる人もあり、効果のある人の写真を全面に出して集客していたのでしょう。広告の威力はとても大きく、この育毛サロンは全国展開されています。

しかし、このサロンの施術費用は高額な上に効果がないので、客からのクレームも多く、訴訟に至ったり、消費者センターへの苦情が相次いでいるようです。

プロペシアが発売されると、脱毛症治療の専門家でもない皮膚科医などが、ただ薬を処方するだけで男性型脱毛症の治療を行うようになりました。しかし、プロペシアの効果は大きくなく、進行を止める程度の効果しかありません。

その後に、ザガーロという治療薬が発売されましたが、こちらのほうがプロペシアよりも効果は高いようです。その他に、リアップ、カロヤンなどの製薬会社が発売する外用育毛剤が販売されていますが、これらの効果も大きくありません。

プロペシアなどのありふれた薬や市販の外用剤で、男性型脱毛症が改善すれば、このように多くの男性が薄毛で悩んではいないはずです。

 

女性型脱毛症:そもそも、治療薬はない!

この脱毛症には、治療薬がありません。市販の薬用育毛剤が、新聞などの一面広告で紹介されていますが、効果はないでしょう。薬用という名前は、効果があるから付けられるのではなく、ある一定の成分が含まれていれば、どんな物も薬用と名乗れるのです。

ひどいことに、中には脱毛するかゆみ止め(抗ヒスタミン剤)が含まれている薬用育毛剤もあり、私のクリニックでも被害にあった患者さんがいます。

女性型脱毛症の方が皮膚科を訪れると、そこの医師は、「年だから、あきらめなさい」などというそうです。ひどい話です。まあ、治療方法がないのでしょうがないかもしれません。もちろん、育毛サロンに行っても効果は期待できません。

 

円形脱毛症:現状の治療では、ほとんどの場合、効果なし!!

これは、単発のものでは自然治癒がありますが、多発型や全頭脱毛、さらに全身の毛が抜ける汎発性脱毛では、皮膚科治療はほとんどの場合効果がありません。

皮膚科では円形脱毛症が治らないので、医師が「治らないのに、なぜ来たのか」と言ったり、3時間待たせて、頭部も診ずにステロイドの塗り薬を渡すだけという、ぞんざいな治療を受ける患者さんも多いようです。また、小さなお子さんの円形脱毛症では、皮膚科で治療を拒まれることが多いようです。

 

IGF-1を増やす治療は、これまでの治療よりも、すべての脱毛症に対して高い効果を生み出す!

カプサイシンやイソフラボン、また、キングアガリクスなどでIGF-1を増やすと、その育毛作用により、男性型脱毛症や女性型脱毛症に高い効果を生み出します。

写真1は、男性型脱毛症の患者さんに、プロペシアに加えてIGF-1を増やすサプリメントを併用した症例です。2年後には、別人のようになっています。

▼写真1/40代男性:男性型脱毛症。上から、治療前→治療1年後→治療2年後

写真2は、女性型脱毛症にIGF-1を増やすサプリメントを飲んでもらった場合です。87歳と高齢ですが、効果が認められます。

▼写真2/87才女性:女性型脱毛症。左から、治療開始時→治療4ヵ月後

写真3は、多くの皮膚科治療で無効であった円形脱毛症の男性に、IGF-1を増やすサプリメントと、セファランチン(漢方薬に似た、IGF-1を増やす薬剤)を併用したものです。いずれも、明らかな効果が見られています。

▼写真3/20代男性:円形脱毛症。左から、治療前→治療6ヵ月後

 

毎日の生活習慣に、IGF-1を増やすサプリメントや食習慣を取り入れる

円形脱毛症は自己免疫疾患という病気なので、治療薬とサプリメントを併用しなければなりませんが、男性型脱毛症や女性型脱毛症は、生活習慣による影響を受けやすいので、食習慣も含めてIGF-1を増やすサプリメントと生活習慣を取り入れることが重要です。

薄毛が気になっても、得体のしれない市販の育毛剤の使用や皮膚科の受診は控えることも重要です。

岡嶋 研二

育毛ドクター

名古屋Kクリニック院長。 IGF-1育毛理論の第一人者。

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