見た目年齢は髪で決まる

人は見た目が9割

リニューアルした当誌では、しばらく「髪の毛」と「アンチエイジング」の関係や、美しい髪を育むための基礎知識や栄養学、実践方法などをシリーズでご紹介したいと思います。

今回は、『見た目年齢と髪』についてです。

劇作家、演出家、評論家として幅広く活躍している有名な竹内一郎氏が著した『人は見た目が9割』（新潮社、2005年）という本があります。その中で竹内氏は、次のように言ってます。

「男性は美人に、女性は二枚目に一目惚れする。相手の性格やその他の要素は一切関係しない恋も存在する。」・・・全てにおいて当てはまるというわけではないと思いますが、それほど「外見の威力」が凄いということは否めないでしょう。

その外見において、特に女性の外見の美しさを決めるパーツは何かといわれたとき、色々なご意見があるとは思いますが、多くの方が顔立ちや肌のツヤ感などを挙げるでしょう。

ところがある意識調査では、女性の外見の美しさを決めるパーツは、顔立ちや肌のツヤ感を超えて、髪が1位という結果が出ているそうです。皆さんはどう思いますか？

見た目年齢は長生きとの関係もあり

また、「見た目が若い人は長生きする」という研究報告もあります。これはデンマークのコーア・クリステンセン教授らによるものです。

その研究は2001年の時点で70歳以上の双子1826人を選び、その写真が何歳に見えるか、41人の審査員が推察しました。その後、2008年の生存状況との関連を調べました。

調査の結果、2008年の生存状況では、全体の37％にあたる675人が亡くなっており、その多くが2001年の年齢推測の段階で、実年齢より老けて見られた人だったのです。

この結果から「見た目の年齢はその後の生存状況とかなり関係している」と結論付けています。さらにクリステンセン教授は、「成人した人が、『年齢より老けて見える』と言われることは、健康状況が良くない証だ」とも言っています。

以上のように、見た目年齢は若さだけでなく、生存状況にも大きく影響を与えると考えられます。皆さんには是非、美しい髪を育て、見た目の若さを手に入れて欲しいと思います。

実は私も、メタボで髪の薄い状態から、時間は掛かりましたが髪を取り戻しました。年1回定期的に開催されるクラス会では、「お前、会うたびに若くなるなあ～」などと言われ、内心良い気分です。