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2022年08月10日

ヘアケア

5つのタイプから見る、女性の薄毛 

今年の夏は、暑く、長引きそうですね…。熱中症対策が色々と聞かれますが、食事・睡眠・運動での健康増進も推奨されているようです。当誌でお伝えしてきた美髪やアンチエイジングに大切なことでもあり、実践しない手はないかと!(笑)

節電の必要も出てきましたが、一番はご無理のないように、この夏を乗り切りましょう。

さて今回は、「女性の薄毛のタイプ」についてお話しさせていただきます。

 

女性の薄毛のタイプって?

薄毛というと、世間的には男性のイメージがまだまだ強いように思います。しかし、薄毛に悩む女性も増えているのが現状で、傾向や原因が男性の薄毛とは少し異なっています。

今回は、女性における薄毛のタイプを、大きく分けて5つご紹介します。

 

びまん性脱毛症

女性の脱毛症で最も多いタイプです。男性の場合は、こめかみ周辺や頭頂部、前髪などの特定の部位から後退していきます。

それに対して女性は、頭頂部を中心に髪全体が均等に薄くなり、すだれ状に頭皮が透けてくるという特徴があります。このような薄毛は、40~50代を中心に全年代の女性に起こりうる症状です。

原因には、加齢による血流や女性ホルモンの分泌量の低下の他、ストレス、誤ったヘアケア、過度なダイエットなどが挙げられます。

 

分娩後脱毛症

出産後の女性に起こる脱毛症状です。出産を経験された方はお心当たりがあるかと思います。

原因には、女性ホルモンが強く関わっています。女性ホルモンは、髪が成長し続ける期間を長く保つ働きがあります。妊娠中は女性ホルモンの分泌がさかんなため、抜け毛が少なく髪質も安定します。

しかし産後は、分泌量が急激に低下します。女性ホルモンの急激な変動により、それまで成長が保たれていた髪の毛が一気に抜け落ちてしまうのです。

脱毛は産後2~5ヶ月頃から始まり、前頭部を中心として全体的に抜け毛が増加します。脱毛の程度は人によって異なりますが、髪に指を通すだけでゴソッと抜けてしまう方もいらっしゃるようです。

ホルモンバランスの変動による一時的な脱毛ですので、放置しておいても約半年で元に戻ってきます。抜け毛が多かった場合には、新生毛が生え、しっかり元に戻ってくるまで1~1.5年ほどかかる場合もあるようです。

出産回数が増すほど、元に戻るまで時間がかかる傾向もあります。

また、高齢出産の方になると、元の状態に戻るまで時間がかかるだけでなく、加齢による変化が合わさり、白髪が増えたり、明らかに細くなったり、かなり状態が変化してしまったというお悩みも多いようです。

最近では高齢出産の方が増えておりますので、お悩みの方も多くなっているのが現状です。

 

牽引性脱毛症

長時間髪の毛をきつく結んでいることで、頭皮の一部に負担がかかり、抜け毛となってしまう脱毛症です。

職業などのため、日常的に髪をきつく結んでいる方に多く見られます。それ以外でも、髪の分け目を長い間同じ場所にしていると薄くなってしまうこともあるようです。

頭皮に負担がかかる髪型にするときは、できるだけ時間を減らしたり、分け目をこまめに変えたりして、予防することが大切です。

 

円形脱毛症

短期間で髪の一部分がゴソッと抜けてしまう症状です。原因は諸説ありますが、次のような自己免疫疾患説が主流となってきています。免疫を司り、体を守る役割をするリンパ球が、毛根を異物として誤解し攻撃を加えるため、毛が抜けてしまうようです。

ストレスとも関係があるのではないかと言われることが多いですが、今のところ科学的な証明はされていません。

また、治りやすいタイプ(自然治癒も見られる)と難治性のタイプがあります。全身症状を伴わず、命に危険を及ぼすような疾患ではありませんが、心理的には強いストレスとなりますので、治療に加えて十分な心理的サポートが必要とされます。

 

頭皮トラブルによるもの

頭皮に炎症や湿疹が現れ、それにより抜け毛が生じることもあります。

頭皮の皮脂が過剰に分泌される「脂漏性湿疹」や、フケが過剰に生じる「ひこう性湿疹」などが原因となります。適切な治療や洗髪法などで改善に向かうケースが多いようです。

 

対策や予防を行いましょう

細かく見ていくとさらに色々な症状があったり、複合的な原因であったりもします。可能な限りの対策や予防をしましょう。

また、即効性を求めるとなかなか難しい現状がありますので、最低でも6ヶ月以上、長い目で見て向き合うことが大切です。

ホームケアの一つとしておすすめなのが、サプリメントです。髪を作り出している体の内側から働きかけるため、パワフルなケアが期待できます。安全性や添加物にも注意して、体に優しく、信頼できるものを選ぶとよいでしょう。

参考文献:『髪をあきらめない人は、3つの生活習慣をもっている』学研プラス 浜中聡子 著、 『新ヘア・サイエンス[第2版]』日本毛髪科学協会 本田光芳 監修

 

スタッフ

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美ルート・オンラインショップのスタッフです。

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