MENU

2019年12月05日

ヘアケア

片頭痛が、薄毛改善のサプリメントで治る?

IGF-1には、育毛効果以外にも多くの健康効果がある

カプサイシン、イソフラボン、β-グルカンなどを摂取すると、体内でIGF-1(インスリン様成長因子-1)が増えて、薄毛が改善されます。

これまでお伝えしたように、IGF-1には、育毛効果以外にも多くの健康効果があります。そのため、IGF-1を増やすサプリメントの服用で、薄毛以外にも様々な病気が改善します。

片頭痛の改善も、そのようなIGF-1による健康効果の一つによるものです。薬ではなかなか治らない片頭痛が、IGF-1を増やすサプリメントで治ってしまうことがあります。

現在使用されているスマトリプタンという片頭痛治療薬は、IGF-1を減らして、脱毛などの副作用を発現させることがあります。そのため、同じく脱毛させる鎮痛剤であるロ○○○○なども使わず、IGF-1を増やすサプリメントによって片頭痛を改善させることは、片頭痛と薄毛に悩む方たちにとって、大きな意義があります。

 

多くの人たちが抱える片頭痛

IGF-1を増やす治療で、薄毛以外の病気が治るかどうかは、IGF-1の作用から考えると、ある程度予想ができます。そして解析すると、確かに予想通りであったのですが、片頭痛の改善だけは予想できませんでした。

なぜなら、IGF-1には血管拡張作用があり、また片頭痛の痛みも、脳の表面や頭蓋内の血管拡張によって起こるため、IGF-1を増やすと、片頭痛はかえって悪化するとも考えられたからです。

片頭痛とは、ズキン、ズキンと、脈拍に合わせて拍動性のある強い痛みが、頭の片側や両側、後頭部などに発作的に生じる頭痛を指します。日本人の約800~900万人が片頭痛に悩まされており、片頭痛に苦しむ患者さんは非常に多いといわれています。

片頭痛が起こる時には、その前触れとして、脳の血管が縮み、脳血流が減少することによる症状(例えばチカチカとする光のようなものが見えるなど)が起こることがあります。

この前駆症状に引き続いて、脳と頭蓋の血管が拡張するのですが、この時にズキンズキンとした拍動性の頭痛が起こります。

 

IGF-1を増やすサプリメントの服用で片頭痛が治った!なぜ?

片頭痛に苦しんでいる患者さんが、カプサイシン、イソフラボン、β-グルカンなどのIGF-1を増やすサプリメントを服用すると、ほとんどの人に片頭痛の発作が起こらなくなります。

前述のように、IGF-1は血管を拡張する作用があるので、片頭痛の成因から考えると、IGF-1を増やすサプリメントの服用で、逆に頭痛はひどくなりそうです。しかし、実際には頭痛が起こらなくなるので、片頭痛発作の原因は、血管拡張ではなくて、その前に起こる血管の縮みであると考えられます。

一般的な片頭痛の治療は、血管の拡張を抑える薬を服用させて、頭痛を和らげるといったものです。しかし、血管が縮むことが片頭痛の原因であるとすれば、現在の片頭痛治療は血管を縮ませるものなので、頭痛はある程度抑えられるかもしれませんが、片頭痛自体の発症には、かえって良くない治療と言えます。

事実、このような一般的な治療では、頭痛はある程度は軽減されるものの、片頭痛発作の再発は抑制されず、発作が起こるとさらにひどくなり、また薬を飲むという悪循環になっています。

このように、片頭痛の原因は、血管の拡張ではなく血管の縮みであり、そしてIGF-1は、血管の縮みを抑えることで片頭痛の発作を防いでいるのです。

 

片頭痛治療薬で毛が抜ける!

片頭痛が起こる際に血管を拡張させる物質の一つが、セロトニンです。知覚神経には、セロトニンの受容体があります。セロトニンは、知覚神経を刺激することで血管を拡張させるのですが、同時にIGF-1を増やします。

IGF-1が増えることは治癒力の表れですので、セロトニンによるIGF-1の増加を介した血管拡張は、その前に起こっている血管の縮みを治すための治癒力の発現と考えられます。

現在、片頭痛の治療に使われているスマトリプタンという薬は、セロトニンの作用を抑え、血管拡張を抑制して頭痛を軽減します。

しかし、スマトリプタンは、セロトニンの作用を阻害してIGF-1をも低下させてしまうので、治癒力を打ち消してしまうことになります。事実、この薬はIGF-1を減らすので、脱毛を引き起こすことがあります。

下の写真は、男性型脱毛症の治療を受けていた60代男性の頭部です。この男性は、長い期間、片頭痛に苦しんでおり、カプサイシンやイソフラボンなどのIGF-1を増やすサプリメントを服用し、片頭痛の発作回数もかなり減ってきました。しかし高血圧もあり、血管が縮みやすく、月に1回程度は片頭痛発作が起こっていました。

再三にわたり、鎮痛剤は飲まないようにお話ししていましたが、つい痛みに耐えきれず、スマトリプタンを服用しました。そして、その1ヵ月後に、脱毛が確認されました(写真参照)。

▼写真:60代男性/男性型脱毛症。左からスマトリプタン服用前、服用1ヶ月後。

その後、IGF-1を増やして効果を発揮する降圧剤(アゼルニジピン)を服用し、高血圧を改善させると、片頭痛発作も起こらなくなりました。

 

片頭痛で悩む薄毛の方は、IGF-1を増やすサプリメントの使用がベスト

スマトリプタン以外にも頻繁に使われる、ロ○○○○やイ○○などの鎮痛剤も、IGF-1を減少させて脱毛を引き起こすことがあるので、薄毛の方は使用を控えなければなりません。

また、これらの鎮痛剤を服用していれば、IGF-1を増やすサプリメントの効果も出ませんので、結局、片頭痛を持病のように持っている薄毛の方は、IGF-1を増やすサプリメントを服用することで、片頭痛と薄毛の両方を治せることになります。

スマトリプタンも含めた鎮痛剤(アセトアミノフェン以外)の常用は、IGF-1を減らして、薄毛だけでなく、いろいろな副作用を引き起こすことがあります。逆に、IGF-1を増やすサプリメントは、薄毛だけでなく、体の様々な不調を改善する可能性があるのです。

岡嶋 研二

育毛ドクター

名古屋Kクリニック院長。 IGF-1育毛理論の第一人者。

\ この記事をシェア /

pagetop