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2018年07月05日

ヘアケア

育毛だけじゃない!IGF-1の嬉しい効果

IGF-1(インスリン様成長因子-1)には、育毛効果以外にも多くの健康効果があります。カプサイシン、キングアガリクス、そしてイソフラボンなどのサプリメントを摂取すると、頭皮を含めた体内のすべての組織でIGF-1が増えて育毛効果が見られますが、それ以外にも様々な効果が確認できます。

以下に、実際の患者さんで見られた「育毛以外」の効果をご紹介します。

 

小顔になる! 

IGF-1には、肌の老化を抑制する作用があります。具体的には、肌のハリを良くする効果や、皮膚の細胞の回転(細胞の入れ替わり)を良くしたり、コラーゲンを増やしたりしてシワを改善するなどの作用があります。

写真1は、円形脱毛症の20代女性の顔の写真です。治療を始めると、円形脱毛症も改善しましたが、同時に徐々に小顔になっていきました。治療5ヵ月目には、治療前に比べて明らかに小顔になり、全体のイメージが若返っていることが確認できます。

▼写真1:20代女性/円形脱毛症。左から治療前、治療5ヶ月後。

この他にも、70代女性の口まわりのシワが浅くなったなどの変化が見られています。カプサイシンを顔に直接塗り、小顔になった例もあります。

 

シミが減り、くすみが改善する!

加齢とともにIGF-1が減少し、メラニンが沈着した皮膚の細胞の回転(入れ替わり)が悪くなると、シミが発現してきます。くすみも同じメカニズムで起こってくる現象です。

女性型脱毛症を治療した40代の女性では、薄毛の改善と共に治療3ヵ月で顔のシミが減り、くすみが改善して、肌の色が白くなっていることが確認できます(写真2)。シミの色が薄くなることや、その数の減少は、他の多くの患者さんでも認められています。

▼写真2:40代女性/女性型脱毛症。左から治療前、治療3ヶ月後。

 

アトピー性皮膚炎が改善する

IGF-1には、過剰な炎症反応やアレルギー反応を抑える作用があります。したがって、IGF-1が増えると、アトピー性皮膚炎の時に見られる、外来物質に対するアレルギー反応や炎症反応なども改善します。

皮膚科で処方される抗アレルギー薬は、発赤やかゆみなどの症状を抑えますが、同時にIGF-1も減らすので、アトピー性皮膚炎の原因になっているアレルギー反応をかえって悪くします。抗アレルギー薬を飲むことで、赤みやかゆみは軽減しますが、その効果が切れると、症状がさらに悪化するのです。

そしてまた抗アレルギー薬を飲む、という悪循環に陥ってしまうのが、現在の皮膚科でのアトピー性皮膚炎治療の実態です。

写真3の20代男性は、円形脱毛症とアトピー性皮膚炎があり、皮膚科から脱毛を伴う抗アレルギー剤を長期にわたって処方されていました。もちろん、アトピー性皮膚炎の症状は多少改善されるものの、脱毛は悪化していきました。

これらの薬を中止して、IGF-1を増やすサプリメントと薬剤を摂取すると、脱毛症の改善と共にアトピー性皮膚炎も改善してきて、徐々に顔の発赤が軽減しました。他にも、カプサイシンを直接顔に塗布して、アトピー性皮膚炎が改善した例もあります。

▼写真3:20代男性/円形脱毛症、アトピー性皮膚炎。左から治療前、治療5ヶ月後。

 

睡眠が深くなる

IGF-1を作れない病気では睡眠障害が認められることから、IGF-1には睡眠の質を改善する作用があると知られています。

女性型脱毛症の治療で、IGF-1を増やすサプリメントを摂取してもらうと、寝つきが良くなったり、朝早く目覚めるようになり寝覚めがすっきりするなどの変化が認められます。

また、青色光を皮膚に照射すると、体内のIGF-1が増えます。青色光照射を行った小児では、いつも寝付くまで1時間以上かかっていたのが、10分で寝付いたことなどが報告されています。

昔から、寝室のカーテンや壁の色、そしてパジャマの色は、青が良いといわれていますが、これはIGF-1を増やす青色が眠りを深くするからなのです。

 

便秘が改善する!

IGF-1は、腸の蠕動運動を活発にします。そのためカプサイシンなどのサプリメントの摂取で、軟便になることがあります。しかし便秘だった患者さんでは、ほとんどの場合、便秘が改善して喜ばれています。

便秘は、大腸がんのリスクファクターです。IGF-1を増やして便秘を改善すると、大腸がんのリスク軽減にもなります。IGF-1は、その他にも、腎機能を改善して尿量を増やす、脂肪を燃やして体温を上げ、汗の量を増やすなどの、いわゆるデトックス効果も発揮します。便秘の改善も、これらの効果の一つです。

 

頭痛が改善する!

片頭痛は、脳の表面の血管が拡張するために起こる、ズキンズキンといった拍動痛です。内科の一般の治療では、この血管の拡張を抑制する薬を使いますが、これが大きな間違いなのです。

実はこの血管の拡張の前に、まず血管が収縮し、それに引き続いて、脳表面の血流を増やすために、血管が拡張するのです。この時に頭痛が起こります。

血管を拡張させるものが、IGF-1です。カプサイシンやイソフラボンなどのサプリメントの摂取で、IGF-1が増えると、血管の収縮が抑えられ、その後の血管拡張、そして片頭痛が起こらなくなります。

内科で使われるスマトリプタンという薬は、IGF-1を減らして血管拡張を抑えるので、頭痛の軽減にはなりますが、脱毛を引き起こします。長い年月、片頭痛に悩まされてきた患者さんは、薄毛の治療に使用するサプリメントによって片頭痛まで起こらなくなるので、驚くとともに、とても喜ばれています。

この他にも、高血圧の改善、うつ症状の改善、生理痛の改善、さらに胃の調子がよくなるなどの効果も確認されています。

IGF-1を増やして薄毛を改善する方法は、体を健康にし、髪の毛も健康にするという治療です。市販の頭皮だけへの外用剤を用いた治療とは、根本的に違います。

岡嶋 研二

育毛ドクター

名古屋Kクリニック院長。 IGF-1育毛理論の第一人者。

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