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2023年10月26日

エイジングケア

良いことずくめ!紅葉の秋を楽しもう

紅葉を見に出かけませんか?

大変暑かった夏も終わり、ようやく凌ぎやすい秋がやってきました。日本では、春は桜、秋は紅葉を楽しんだり、旬の食べ物を味わったりして、四季折々の自然を大切に暮らしてきた文化があります。

▲四国の大歩危・小歩危(筆者撮影)

これからの季節、ぜひ皆さんには紅葉を楽しみに多いに出かけて欲しいものです。紅葉を見に出かけることには、実に次のような良い点があります。

一つ目は、美しい景色に注目することで、日常のストレスや不安から一時的に心の焦点を切り替えることができ、視覚刺激による感覚的な快感を得られることです。 芸術作品や花などに触れることでも同様の効果があります。

二つ目は、出かけることで、歩くなど運動をすることに繋げられることです。今まで運動の習慣がない人が1日に30分ほど歩くだけで、糖尿病などの数値が改善されるといいます。

運動後は快適な睡眠をとることもできます。気分が爽快になるだけでなく、認知症や老人性うつの発症・進行も抑えられます。また外に出て朝陽に当たることでも、睡眠を促すホルモンのメラトニンがたっぷりつくられるため、快眠へ繋がります。

その他、誰かと紅葉を見に出かけて人付き合いをすることで、脳のトレーニングになるといったことなどもあります。

このように、景色を楽しめるだけでなく、意外にもたくさんの効用が期待できるのです。

 

昨今の問題に対しても良いことずくめ

総務省の平成28年社会生活基本調査によると、テレビやラジオ、雑誌や新聞を見ていると考えられる座位時間は、1日に平均135分だそうです。それに対し、日本人がスポーツにかける時間は1日に平均14分しかないといいます。日本人は運動をしなくなっています。

また、睡眠時間についても年々短くなっています。睡眠時間が6時間未満の人は、2007年には30%以下でしたが、2015年には40%にまで増えています。また、厚生労働省の調査によると、「睡眠の質に満足できない」という人は5人に1人もいるといいます。

睡眠時間が短く、さらにその質も悪いとなると、脳内に認知症の要因となる老廃物がたまりやすくなります。実際、睡眠が不足すると、アルツハイマー型認知症の原因物質であるアミロイドβの蓄積が進むことがわかっています。

以上のような現状に対しても、紅葉を見に出かけることはまさに良いことずくめといえます。

さあ~、皆さん、美しい紅葉の季節、家族や親しい友人・知人と積極的に外へ出かけましょう!

元井 益郎

薬学博士/社長

1分も走れないペンギン歩きから、世界7大陸最高峰を目指す70代に。

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