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2023年04月27日

エイジングケア

仲間との時間を楽しんで認知症を回避!

なりたくない病気のトップ・認知症

ある保険会社の調査によると、日本人がなりたくない病気の圧倒的なトップは認知症といいます。認知症は高齢になるとともに増加し、 2020年では、65歳以上の約600万人が患っていると推計されました。

さらに2025年には約700万人、また一歩手前の軽度認知障害(MCI)も合わせると1300万人になると試算されており、人口の9人に1人、65 歳以上の3人に1人が患ってしまう時代がすぐに来るといわれています。

その認知症に対し、WHO(世界保健機関)は2019年、リスク低減のための行動として真っ先に「運動」を強く推奨しました。

運動をすると脳血流が上がって、その後の良い睡睡と共に、認知症に悪影響を及ぼすたんぱく質(アミロイドβ)の排泄に繫がります。睡眠を疎かにすることや寝不足は、逆にアミロイドβの蓄積を招きます。

また世界四大医学雑誌ランセットは、2020年、認知症の大きなリスク要因に「難聴などの聴覚障害」、「社会的な交流の不足」をあげています。これらの状況が続くと、コミュニケーションが不足して孤立が進み、最終的には認知機能の低下やうつを発症するリスクが高まるといいます。

これらの情報を踏まえ、私の体験に基づいた認知症の予防方法をお話しします。

 

趣味の仲間との時間を楽しもう

この3月、三浦豪太さん(プロスキーヤー、登山家)主催の、志賀高原でのスキーキャンプに初参加しました。コロナ渦の影響もありスキーは4年ぶりです。20名弱の参加者で、昼はリフトを乗り継ぎ、志賀高原の各スキー場を滑りまくるというものでした。

▲志賀高原(筆者撮影)

スキー後の夕食会では、地ビールを飲みながら、共通の話題から多くの話題へと会話が弾みました。さらに食後はみなで、志賀高原がロケ地となった往年の名作「私をスキーに連れてって(主演:原田知世)」の映画鑑賞で盛り上がりました。その後は昼の運動の疲れで、布団に入るとすぐに熟睡です。

共通する趣味の仲間同士では、楽しい時間の共有こそあれ、コミュニケーション不足はありません。帰宅時には、「来年また会おう!」と異口同音の言葉が発せられ、友人の輪が広がりました。

スキーキャンプで過ごした時間には、しっかりした運動があり、質の良い睡眠、社会的交流もありました。脳に認知症の入りこむ余地はないように感じられます。

皆さんにも、このような会などへの思い切った参加をお勧めします。そこで運動をし、コミュニケーションの輪を広げましょう!その結果、楽しさが手に入る上、認知症からは遠ざかるはずです。

元井 益郎

薬学博士/社長

1分も走れないペンギン歩きから、世界7大陸最高峰を目指す70代に。

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