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2022年09月22日

エイジングケア

運動で認知機能UP!キッカケ作りと継続法

運動で認知機能が高められる?

「運動すると頭がスッキリする」「汗をかくと心が晴れた気になる」「何かに気づいたり、ひらめいたりもする」…。私たちが運動に対してなんとなく感じていたこのような現象は、実は脳と関係していることが、近年の研究で明らかにされつつあります。

2021年、筑波大の征矢英昭教授(運動生理学)らの研究で、ややきつめのランニングが快適な気分を誘発し、脳の前頭前野が広範囲で活性化することが確認されました。前頭前野は認知機能を司る部位で、その機能が低下すると、うつ病や認知症になるリスクが高まります。

つまり、運動は認知機能を高め、うつ病や認知症の予防にも効果があるということです。そこで運動が多いに推奨されるわけですが、「体に良いことは充分に分かっているが、なかなか始められない」「継続できない」という話を多くの方から聞きます。

そこで今回はそのような皆さんのために、運動のキッカケ作りや継続法についてお話しします。

 

運動のキッカケ作りと継続法

①まずは、運動しない状態の延長線上にあるデメリットと、運動することで得られるメリットを思い浮かべます。年齢を重ねると基礎代謝が悪くなり、多くの人は間違いなく丸い体型になるでしょう。しかし運動を始めると、体力・持続力がつき、身体がしぼれます。代謝が良くなり、肌にツヤも出てきます。

それらをしっかりイメージして目標を立てましょう。心のトキメク目標なら最高です。

②運動を始める前の体重やBMI(Body Mass Index)を記録しておき、数値の変化を楽しみにしましょう。BMIは次の方法で計算して下さい。BMI=体重(kg)÷身長(m)÷身長(m)。疾病率が最も少ない、理想的なBMI値は「22」とされています。なりたい体重やBMIを目標に運動することも効果的です。

また、カレンダーに数値を記入したり、シールを貼ったりするのもおすすめです。

③思い切って、きつくないハイキングや大会などに参加する予定を立ててみましょう。参加に向けた準備を運動のキッカケにできます。友人と一緒の参加はより楽しめるでしょう。

④日常生活に運動を取り入れましょう。早起きしてTVで放送している体操をする、CM中にスクワットや腹筋運動をする、などなど工夫をすれば色々な方法で取り入れることができます。

これらに真剣に取り組むと、食べ過ぎ・飲み過ぎなどにも注意が向き、節制できるようにもなります。ただし、張り切り過ぎないこと。やる気が途切れないよう、継続することに重きを置きましょう。

元井 益郎

薬学博士/社長

1分も走れないペンギン歩きから、世界7大陸最高峰を目指す70代に。

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