新型コロナウイルス感染症は、ただの風邪ではない!新たな治療法の開発が必須

新型コロナウイルス感染症の蔓延で、人々は自粛生活に入りました。そして外食や旅行を控えることにより、社会経済は停滞し、世界は大きく変わりました。

感染蔓延当初は、重症肺炎の患者が多く、有名人の死亡などにより、多くの人たちが、この感染症を恐れました。

緊急事態宣言のおかげで感染者数は減ったものの、感染第二波により、再び感染者数は増加し、市中感染蔓延状態となり、家庭内感染も増えています。

多くの感染者は軽症で済むことから、このウイルス感染症を、これまでの風邪と同じと考えてよいという人がいます。

しかし、感染力の強さに加え、重症肺炎にまで悪化した場合には、効果的な治療法がなく、従来からある対症療法(酸素投与や人工呼吸器装着、重症者にはECMO施行など)のみでしか対処できないこと、そしてワクチン作成の困難さや再感染の可能性などの点から、このウイルス感染症を、とてもこれまでの風邪と同じと考えることはできません。

したがって、新型コロナウイルス感染に対する新たな治療法の開発は、喫緊の課題です。

 

薄毛と新型コロナウイルス感染の思いがけない関連が報告された

上述のように、新型コロナウイルス感染症に対して、効果的な治療法も見出せない中、思わぬ研究結果から、薄毛治療が、このウイルス感染の予防や治療に効果的であるという可能性が出てきました。

すなわち、ウイルスに感染して悪化した人の特徴解析結果から、意外にも、薄毛の人は感染が悪化しやすく、また薄毛治療薬が、このウイルス感染のリスクを下げ、悪化まで防ぐという可能性が指摘されたのです。

以下に、薄毛と新型コロナウイルス感染症の関連を示した研究成果をご紹介します。

そして薄毛治療、言い換えれば、インスリン様成長因子-1(IGF-1)を増やす治療が、新型コロナウイルス感染症にも有効である可能性をお示しします。

 

新型コロナウイルス感染症の悪化は、薄毛の患者さんに多く見られる

新型コロナウイルス感染は、女性よりも男性の方が重症化しやすく、また死亡しやすいということが世界中から報告されました。

さらに、スペインの病院に入院していた新型コロナ患者の男性175人のうち、79%が男性型脱毛症(Androgenetic Alopecia;AGA)であり、これはスペインの一般男性におけるAGAの頻度である31~53%よりもずっと高いことになります。

また女性の患者でも、42%が薄毛と判定されました。

女性型脱毛症は、女性ホルモンの働きが低下して起こりますが、一般女性においては、AGAよりも頻度は低いと思われるので、女性でも、薄毛の患者さんは、このウイルス感染が悪化しやすいと考えられます。

 

男性型脱毛症の治療薬を服用している患者さんは、新型コロナウイルス感染のリスクが低い 

イタリアのヴェネト州の68の病院で、新型コロナウイルス感染症と診断された9280人の患者と、感染していない住人を比較しました。

その結果、男性ホルモン抑制療法を受けている前立腺がんの人は、その治療を受けていない人に比べて、新型コロナ感染のリスクが4倍低いことが報告されました。

男性ホルモン抑制療法には、プ○ ○ ○ ○などのAGA治療薬が用いられます。

AGAの原因となる物質は、ジヒドロテストステロン(DHT)という男性ホルモンが変化した物質で、脱毛以外にも、前立腺肥大を引き起こします。

プ○ ○ ○ ○などの薬は、DHTができるのを抑える薬なので、この薬の投与でウイルス感染のリスクが下がるのであれば、DHTが免疫力を低下させ、新型コロナウイルス感染の悪化に関係しているのではないかと、ある感染症の専門医は推論していました。

しかし、女性型脱毛症では、DHTは薄毛に関与していないので、なぜ女性でも薄毛と新型コロナウイルス感染悪化が関連しているのかは、この推論では説明できません。

また、コロナウイルス感染症の感染率は、男女でほぼ同じと言われているので、DHTが免疫力を低下させ、感染を悪化させる要因であれば、男性は感染率が高くなるはずですので、この事実も、DHTが免疫力を下げるという推論とは矛盾します。

では、なぜ男女共に、薄毛と新型コロナ感染悪化が関連しており、薄毛治療で感染を防ぐことができるのでしょうか?

実は、これらの現象をうまく説明するのが、「薄毛の人はIGF-1が減少しており、治療することで増加する」という事実なのです。

 

薄毛を改善し免疫力を上げる、IGF-1体内産生が、薄毛とウイルス感染の関連を説明しうる

以前からお伝えしているように、IGF-1には、育毛効果の他にも、免疫力を上げる作用があります。

薄毛の患者さんは、IGF-1が低下しています。またAGAでは、DHTがIGF-1を低下させます。

さらに、女性ホルモンはIGF-1を増加させるので、女性ホルモンの作用低下で起こる女性型脱毛症でも、IGF-1が低下します。

したがって、AGAでも、女性型脱毛症でも、IGF-1が低下しているので、薄毛の男性のみならず、女性でも免疫力は低下すると考えられ、これで男女の薄毛の患者において、ウイルス感染が悪化しやすいことが説明できます。 

前述のように、プ○ ○ ○ ○は、DHTができるのを抑える作用があるので、男性ホルモン抑制療法を受けている患者さんは、IGF-1が増加します。

このことが、男性ホルモン抑制療法を受けている患者さんは、ウイルス感染のリスクが低下することを説明し得ます。

 

IGF-1を増やす治療が、新型コロナウイルス感染の新たな治療法になりうる

カプサイシンやイソフラボン、キングアガリクスなどを含むサプリメントは、IGF-1を増やして育毛効果を発揮することが期待できます。

IGF-1が増えれば、育毛効果に加えて免疫力も高まるので、ウイルス感染に対しても、これを抑制しますし、また、感染しても悪化はしない可能性があります。

事実、名古屋Kクリニックで、これらのサプリメントを飲まれている患者さんは、インフルエンザにかかりにくい、または、かかっても軽く済むということを経験しています。